小野(おおの)獅子舞

小野獅子舞

概    要

津市白山町川口の小野区(おおのく)に大昔より伝わる「白山比咩神社(鎮座地:川口) の獅子神楽(小野獅子舞)」は、伊勢神楽の流れを汲むとも言われております。
  その昔、伊勢国(いせのくに)小野村(おおのむら、現津市白山町川口小野区)で戸数わずか三十戸余りのころ疫病が流行り、当時は医者や薬が発達していなかったため神仏にすがるより他に術はなく、獅子を舞って悪魔(あくま)を祓ったのが起源とされています。
「無病息災(むびょうそくさい)」、「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」、「家内安全(かないあんぜん)」を、心の支えとして昔から区民の守り神として大切に保存されて受け継がれてきております。

白山比咩神社(川口)奉納

  伝説によると江戸時代の文化年間(西暦1804~1817)、今から約200年前にはすでに舞っていたと言われていますが、旧川口村(現津市白山町川口)の古文書に< ?php echo "(今からさかのぼること354年前)「萬冶二年三月三日御獅子舞有 之則昔御獅子頭口取今有」之 と明確に記載されており、江戸時代の萬冶(まんじ)年間(1658~1660)にはすでに舞っていたことが明らかです。
これより古い資料は確認されていませんが、推定によると今から400年以前の安土桃山時代(1573~1603)の起源とも言われているようです。

小野獅子舞の特徴

  小野獅子舞の特徴は、天狗が獅子をリードして舞うところにあります。特に、「扇の舞」にはユーモラスな天狗の動きに笑いを誘いますが、笛や太鼓の音(ね)に合わせ舞う姿はうっとりとして神秘的に見えます。
曲目や舞は、「荒神祓い(こうじんばらい)」、「悪魔祓い(あくまばらい)」、「扇の舞(おおぎのまい)」、「獅子踊り(ししおどり)」、「いねむり」、「花の舞」、「祇園(ぎおん)ばやし」などです。どの舞も「ささら舞」で締めくくります。

小野獅子舞1小野獅子舞2小野獅子舞3

伝統の継承

  昔から欠かさず絶えすことなく代々引き継がれ、今に伝えられて来ましたが、昭和時代になり「若い衆(青年)」主体の「昭和会」を結成し、男子が元服の年(15歳)を迎えると若い衆の仲間に入り継承してきました。この時代は、1月7日を獅子舞を舞う日とし、午後の「寄せ舞」は民家の庭で獅子舞に加え、「落しにわか(即興芝居)」、「祇園ばやし(通称阿多福踊り、おたふく踊り)」などと合わせて楽しみました。

雅楽1雅楽2獅子舞道具

戦中戦後の生活の苦しい時代も守り続けられ、時には子供が10人いる家庭もあり若い衆もあふれて獅子舞の道具にさえ触れさせてもらえないほどに賑わった時期もありました。それでも段々と少子化が進み、昭和44(1969)年まで続けてきた昭和会の獅子舞も小野連合区へ返され、昭和45年より区民やOBによって引き継がれ数年間続きました。その後、後世へ出来る限り本来の姿を正しく残すため「育成会」へと継承しましたが、少子化が進み運営が困難となり平成14(2002)年に「小野連合区獅子舞保存会」が結成されました。

現在の活動

天狗と獅子の掛け合い

  育成会員をはじめ小野連合区民はすべてが保存会員であるとの規約の元に、年末の一番忙しい一週間先輩の指導を受け、「ならし(練習)」に励みます。恒例の行事として、毎年除夜の鐘が鳴るころ「白山比咩神社(川口)」でかがり火に浮かぶ中、「奉納の舞」が舞われます。
未明には、小野区の南にある山の上の氏神様各所に奉納し、午前7時より2班に分かれ区内各戸と事業所を合わせた百数戸を「門舞(かどまい)」し、午後には慶福寺でもある小野連合区公民館において隔年で「寄せ舞」が披露されます。

ならし(練習)風景1

ならし(練習)風景1

ならし(練習)風景2

ならし(練習)風景2

ならし(練習)風景3

ならし(練習)風景3

活動実績

町    内
  • 川口白山比咩神社大鳥居建立竣工式の奉納
  • 白山町内公共施設の竣工式
  • 橋梁の渡り初め式
  • トンネルの開通式
  • 自衛隊白山分屯基地35周年、40周年記念
  • 白山比咩神社(鎮座地:川口)本殿再建350周年記念祭奉納
    : 2012(平成24)年10月28日
  • その他イベント多数
町    外
  • 伊勢神宮第61回式年遷宮に奉納
  • まつり博三重に出演
  • みえ歴史街道に参加  など
第61回式年遷宮奉納

第61回式年遷宮奉納

第61回式年遷宮奉納感謝状

第61回式年遷宮奉納感謝状

スナップ

  毎年10月には、地元川口小学校の児童たちが「獅子」の描画会に訪れ、作品は地元文化祭に展示されます。今年も、感謝状が届きました。

獅子頭川口小学校生徒の礼状

【備考】以上、長谷川詔士氏ご提供資料「小野獅子舞の由来と歴史」より抜粋し記載

 

< <  文  化  財  >>

津市無形民族文化財
1989(平成元)年2月20日指定

年 間 行 事

元旦奉納の舞
:  (於)白山比咩神社(川口) 毎年元旦0:30ごろ
※ かがり火に浮かぶ中、奉納の舞が行われます。
小野獅子舞-元旦奉納舞1

小野獅子舞-元旦奉納舞1

小野獅子舞-元旦奉納舞2

小野獅子舞-元旦奉納舞2

小野獅子舞-元旦奉納舞3

小野獅子舞-元旦奉納舞3

元旦門舞(かどまい)
:  (於)小野区 毎年元旦7:00ごろから
※ 区内各戸と事業所を合わせた百数戸を巡ります。
玄関先での門舞

玄関先での門舞

玄関先での門舞2

玄関先での門舞2

頭を噛む獅子

頭を噛む獅子

地  図

住所)三重県津市白山町川口 小野連合区公民館