常福寺(別所の観音さん)

常福寺(本堂)の画像

概    要

  国道165線垣内より青山峠に向かつて進むと、間もなく右下に常福寺が見られます。本来の観音道は八対野立道(県道御城垣内線)より500m程西に通じ、路傍には野佛さん、五輪塔、丁石もある古くからの路です。常福寺の東に「本堂」があって不動明王を祀り、西には「観音堂」があります。

木造千手観音立像の画像

木造千手観音立像

  緑起によれば、弘仁5年(814)、弘法大師が伊勢神宮参篭の醐、不思議の霊告を蒙り給い、この里に来られて千手観音の尊像を一刀三礼の下、自ら彫られ、この別所に堂舎を創建奉安せられたと伝えています。
  ご本尊の像高は56.7cm、手を別材とするだけの檜材一木造りで、漆の下地に金箔を押した一木漆箔造りの佛像です。頭頂には十一面を頂き、42手を具した典型的な千手千眼観音像で、その持物もよく具備されています。面相は頬豊かに、しかも神秘性を漂わせ肩幅広く、右足を少し前に出した遊歩の姿で、全体が安定した感じと優美さ、端正森厳な様相を備えられています。 特に仏像のお額に見られ、切れ長の大きい日、厚い唇。顎を突き出した様な表情、胸から脚部にいたる体の量感の強綱、裳裾の襞を深く動的に刻む彫法などが見られます。
観音堂の画像

観音堂

常福寺-三十三ヶ所観音堂の画像

三十三ヶ所観音堂

常福寺-宝篋印塔の画像

明和3年建立の宝篋印塔

  平安前期の秘仏、常福寺の木造千手観音立像は大正5年に旧日宝に指定され、現在は国指定重要文化財となつています。

< <  文  化  財  >>

木造千手観音立像
(もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう)
国指定重要文化財:  1916(大正5)年5月24日告示
木造千手観音立像の画像

木造千手観音立像

像高56.7cmで、手のみ別材とした檜材の一木造である。全体に漆(うるし)を塗り、その上に金箔(きんぱく)を押す。頭部には十一面を戴(いただ)く。頭部は瓔珞(ようらく)を飾り、白毫(びゃくごう)は水晶を入れる。面相は豊かで眼は彫眼。両手は計21対ある。第1対は胸前にて合掌し、第2対は腹前にて宝珠を持つ。他の19対は蓮花・宝瓶・宝華・錫杖・念珠などを持つ。光背は後補であるが舟形で、中央には八葉の蓮花、周囲には雲煙の彫刻がなされる。
胸から脚部に至る部分の肉厚な感じの表現や裳裾の壁を躍動感あふれる表現にする方法など、平安時代前期の特徴を備えている。(以上、三重県教育委員会「文化財」より引用)

※ この仏像は、「千手観音菩薩」または「千手千眼観音像」とも呼ばれていますが、当サイトでは重要文化財の呼称「木造千手観音立像」に統一しています。

瓔珞(ようらく)
仏様の装身具や本堂の天壌などから下がっているきらびやかな装飾品をいう。
白毫(びゃくごう)
仏(如来)の眉間のやや上に生えているとされる白く長い毛。右巻きに丸まっており、伸ばすと1丈5尺(約4.5メートル)あるとされる。眉間白毫とも。

年 間 行 事

不動明王  護摩供養会
:  1月下旬
不動明王 護摩供養

不動明王 護摩供養

春の会式
:  4月17日  餅まき
常福寺-春の会式1の画像

春の会式1

常福寺-春の会式2の画像

春の会式2

常福寺-春の会式3の画像

春の会式-餅まき

夏の会式
:  8月9日  四万八千日会(千手観音さんのご開帳)
観音さん会式の画像

観音さん会式

見 ど こ ろ

  • 布引の山並みを背景に、諸堂のたたずまい、五輪塔など、池に鯉が泳ぐ、庭園の景観は素晴らしい
  • 【特別拝観】8月9日年1回の千手観音さんのご開帳は、昔は60年毎に本開帳、30年毎に中開帳の秘仏でしたので見どころです。
  • 4月上旬の桜の開花もきれいです。
常福寺の桜1の画像常福寺の桜2の画像常福寺の桜3の画像

地  図

住所)三重県津市白山町八対野1819番地

付 属 施 設

駐車場
 
トイレ